映画館の席は結局どこがいい?元映写スタッフがもう迷わない席の選び方を解説

映画館のおすすめの座席
映画初心者トニーくん

映画館の席って、いっつも迷うんだよね〜。

映画好きリーマン

私もだ。いつもチケットを買うときに熟考してしまい、タイムエラーになってしまうことがある。

映画館で映画を観るときに、どの席にしようか迷ったことはないだろうか。僕も高校生の頃はよくチケットを買うときに迷っては悩んでいた。

結論から言うと、映画館におけるベストなポジションは、やはりど真ん中だろう。

しかし、映画館には多くの人が訪れるため、単純にスクリーンが真正面にあった方がいいという短絡的な考え方だと、場合によっては失敗する。

映画館で席を選ぶ際は、周囲の環境も含めて選ばなければならない。だからこそ、チケットを購入する際に座席を選ぶ手が止まってしまうのだ。

今回は、元映写スタッフでいろいろな座席から映画を実験的に鑑賞した映画館大好き人間の僕が、座席選びについて徹底的に解説していく。

映画ライターみくと
目次

映画館の席は結局ど真ん中がベスト

結論から言うと、映画館の席で一番良い席は、ど真ん中だ。

しかし、これは“スクリーンをバランスよく観る”という観点だけでいうお話。

実は映画館の席は、人によってベストな席が変わってくるし、それぞれの位置にも特徴があって好みがある。

次の章では、自分好みの席がわかるよう、いろいろな席の特徴を書いておいた。ぜひ参考にしてみてくれ。

映画館の座席の選び方と位置別の特徴

映画館での座席の選び方
  • 自分のベストポジションを見つける
  • 中央線を参考に、座席を決める
  • 混雑具合を加味して、人のいない座席を選ぶ
  • 映画館やスクリーンによって若干誤差があるため、あらかじめスクリーンのサイズを確かめておく
  • 大きなスクリーンはやや前に、小さなスクリーンはやや後方が見やすい

映画館でもっともベストな座席を選ぶには、多少の試行錯誤が必要である。ベストポジションを見つけたら、あとは感動的な映画体験をより楽しめるようになるだろう。

自分にとって最適な座席の位置を把握することで、映画館に行ったときに〈中央線〉と〈混雑具合〉を見れば大体ベストなポジションを確保できるようになる。

この章ではいろいろな座席における特徴を解説していく。ぜひ数回にわたり座席の位置を試しながら、ベストな座席を見つけてほしい。

映画館の一番前の席

メリットデメリット
映像を真正面から受け止めなくて良い首が痛くなる
前に人がいない細部に目が行き届かない

一番前の席は、首が痛くなる。当然見上げるかたちになるため、3時間ほどある作品のときは要注意だ。

しかし、一番前の席でもメリットはある。それは、目の前にスクリーンしかないことだ。(一番前でなく、前に人がいる場合でも見上げるから邪魔にならない)

つまり、どんなにマナーの悪い客がいても、目に入らないから映画に没頭できる。たとえば上映中にスマホをいじる輩やイチャイチャするカップルが目に入らないし、帽子が邪魔でスクリーンが見えないということもない。

そして真正面から大迫力の映像を受け取らなくても良いため、若干映画館に恐怖心がある方もこの席を選ぶといいだろう。

単純に目が悪い人も前の座席のほうが映画を楽しめる。

一番前の席がおすすめの人
  • スクリーンの映像を真正面に受け止めるのが怖い人
  • 目が良くない人
  • 前の人(の頭)を気にしたくない

映画館の一番後ろの席

メリットデメリット
映像をすべて視界に収められるマナーの悪い人も視界に入る
後ろに人がいないスクリーンが小さくなって迫力が半減する

一番後ろの席は、当然ながらすべての席を一望できる位置にある。

そのため、後ろでガサゴソと音が聞こえて気になることもなければ、後ろから座席を蹴られることもない。

背後に気配を感じるのが気になるという方におすすめの席である。

デメリットは、スクリーンが少し遠のいて迫力が半減することと、マナーの悪い観客も否応なしに視界に入ってしまうこと。当然ながらこれらを考慮して選ばなければならない席なのだ。

一番後ろの席がおすすめの人
  • 背後の気配や音などを気にしたくない人
  • 後ろから蹴られたくない人
  • 人が少ないほうがいい人

映画館の真ん中の席

メリットデメリット
スクリーンをバランスよく視界に収められる周囲に人が集まりやすい
大迫力の映像を真正面から味わえる出入りしにくい

映画館の真ん中の席は、大迫力のスクリーンを視界の端から端までピッタリと収めることができる。

真正面を向いた状態の視界に、そのまま映画がすっぽりと収まるため、首を固定したまますべての映像を受け止められる。

映画に没入するためには、やはり真ん中の席が最適だ。

だが、映画館において真ん中というのはデメリットも存在する。それは、真ん中が密集地帯であることだ。

多くの人が映画館に来ると真ん中の席に吸い寄せられるため、両隣に人がいることなんて当たり前である。それどころか前後にも人が座るため、周囲の音や動きが映画への集中力を削ぎ落とす恐れがある。

また、真ん中の席は出入りがしにくいため、人が座っていたら前を通過しなければ入ることも出ることもできない。代わりに人が前を通過することはないので、映画の途中に座席を立った人がいても視界の妨げにはならないだろう。

周囲の情報が気にならないという方は、映画館で真ん中の席を選ぶと良いだろう。

真ん中の席がおすすめの人
  • スクリーンをバランスよく視界に収めたい人
  • 大迫力の映像を真正面から味わいたい人
  • 周囲に人がいても気にならない人

映画館の端っこの席

メリットデメリット
出入りがしやすいスクリーンに角度がつく
周りに人が座りにくい体が痛くなる

端っこの席は通路が近い。お手洗いに行きやすく、映画が終わったあとに比較的スムーズにスクリーンから脱出できる

それに人があまり座らないため、左右前後に人がいない状況で映画を存分に楽しめる可能性が高くなる。

映像自体は少し角度がついてしまい、見にくいという方もいるだろう。ただ、自分だけの空間を端っこの席に作り出すことで、映画に集中できるという意味ではかなり良い。

自分が左右どちらに首を傾けやすいかなども考慮して席を選ぶと、リラックスしながら映画に没頭できるだろう。腰や首を傾けるため、体を痛めないようにだけは注意したい。

端っこの席がおすすめの人
  • スクリーンに角度がついても気にならない人
  • 周囲に人がいると気になってしょうがない人

映画館の通路側の席

メリットデメリット
出入りがしやすいスクリーンに若干角度がつく
左右に人が座りにくい他の人の出入りの度に視界が妨げられる

通路側は、自分の出入りはしやすい

すぐに席を立って誰の邪魔にもならずお手洗いに行けたり退場できたりする。

しかし他の人が席を立った場合、自分の目の前を通るため視界の妨げになる恐れがある。少ないケースだが、あるにはあるから念頭においておこう。

端っこの席がおすすめの人
  • お手洗いが近い人
  • エンドロール後にすぐに退場したい人
  • 左右に人がいてほしくない人

僕が思うベストな席は真ん中より少しズレた位置

映画館の座席

映画館に通い詰めた僕が結果的にたどり着いたベストポジションは、真ん中より少しズレた位置だ。

もちろん映画に集中したいからど真ん中に座って一人で鑑賞したい。しかし、残念ながら映画館は公共の場なので、周りに人がいる。

鑑賞中は周りの情報が気になってしまう僕にとっては、真ん中だと人が多すぎて映画に集中できなくなるため、真ん中から少しズレた場所が最適なのだ。

映画館の座席
厳密にいうと、通路側の席から3席目、中央線よりやや斜め後ろくらいにしている

人を避けながら映像を極力真正面で受け止められるこの位置が、僕の辿りついたベストポジション。

近年はエグゼクティブシートの登場で、中央にはVIP席ともいえる豪華なソファ席が用意されている。そのため、僕はいつもこの真後ろに座ることが多い。なぜならエクゼクティブシートは広くて深めの席であるため、後ろに座ってもエクゼクティブシートの人の頭が見えないうえに、真ん中に近いからだ。

映画館の席は自分なりのベストポジションを見つけよう

今回は映画館の座席について、位置別に特徴を紹介した。

これまで座席選びに失敗して映画館に行くのをためらっていた方や、座席選びにいつも迷って時間をかけてしまう方は、ぜひ参考にしてみてほしい。

自分にあった座席を見つけ、より映画を楽しむために、今週も映画館に出かけてみてはいかがだろうか。

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この記事を書いた人

中学高校で映画にハマり、20歳までに鑑賞した作品は1,000を超える。
現在はフリーライターとして、映画のコラムや企業のホームページなどの執筆を担当。映画のジャンルは問わず、面白そうな作品はなるべく映画館で鑑賞する“映画館好き”でもある。

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