渋谷から徒歩8分ほどの場所に位置するミニシアター「シアター・イメージフォーラム」に行ってみた。
さまざまな文化が交差する渋谷の中で、20年以上も映画を上映し続けている数少ないミニシアターである。打ちっぱなしのコンクリートで囲まれた館内は、映画だけを楽しめと言わんばかりの洗練されたデザインで面白い。
「シアター・イメージフォーラム」に行ったことがない方は、ぜひ行って欲しい。
住所:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目10-2
一般:1,800円
大学・専門学校生:1,300円
(学生証もしくは通学定期券の提示が必要です)
シニア(60歳以上):1,300円
会員:1,200円
(会員証の提示が必要です/同伴者一名様まで同額料金)
高校生・中学生:1,200円
(生徒手帳もしくは通学定期券の提示が必要です)
三歳~小学生1,200円
【割引サービス】
毎月1日 映画サービスデー:1,200円均一
障がい者割引:1,200円(付添いお一人様まで有効)
毎週月曜日サービスデー:1,200円均一
参照:公式サイト
渋谷のミニシアター「シアター・イメージフォーラム」
2000年に開館したシアター・イメージフォーラムは、現在も多くの映画ファンが集うミニシアターだ。「システム・クラッシャー」をいち早く観賞するために、僕は初めてこの劇場へと足を踏み入れた。
もともと渋谷はミニシアターの盛んな街として有名である。イメージフォーラムは、1971年から存在し、当時は個人映画を撮る作家たちが活動の拠点としていたのが始まりなのだそう。それから四谷にあった劇場を移転するかたちで、2000年にシアター・イメージフォーラムを開館し、現在ではさまざまな催し物を開催し、映画ファンに愛される劇場として人気となっている。
実はこの2000年という年は、僕が生まれた年でもある。なので勝手に親近感が湧いている。
渋谷駅から少々歩いた路地に、イメージフォーラムがあった。入ってみるとすぐ右手にカウンターがある。左手には椅子があり、おじいちゃんたちが談笑していた。壁は打ちっぱなしのコンクリートに、ポスターが貼られていたりパンフレットが並んでいたりする。
スクリーンは二つあり、それぞれ赤色と青色のシートで分けられている。
早速チケットを発券し、地下にあるスクリーンへと向かった。
壁に張り巡らされたポスターたちに「どうぞどうぞ、この先がスクリーンです」と出迎えられるかのように地下へと降る。
重厚な扉を開けると、そこにはこじんまりとしたダイスクリーンが登場する。僕は前の方に座ったのだが、かなりみあげるかたちとなったので、座席は後方の方が見やすいと思う。
映画が始まると、ただ作品に没入する。こじんまりとしたスクリーンならではの作品との距離感が、映画を身近に感じられる最高の瞬間だ。
観賞した作品は「システムクラッシャー」という作品。ドイツの監督が、過去にトラウマを抱えた少女の物語を描き出す。
作品をたっぷりと味わったあとは、火照った脳内を覚ますかのように階段を登り、外に出る。振り返ってみると、コンクリートの外観が「また来てもいいぞ」と軽く挨拶してくれたかのようで、ちょっと嬉しい。
大通りから一本それた道に佇むミニシアターは、映画好きで賑わう温かくもちょっぴりツンとした雰囲気が楽しい映画館であった。
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